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金属市況NewS vol.27

金曜日, 11月 4th, 2011

米週間新規失業保険申請件数の40万件割れ、欧州中央銀行(ECB)の利下げ、ギリシャが国民投票の撤回を表明したこと等を市場は好感した。

アルミ新地金、前日比20ドル高の2123.5ドル合金、10ドル高の2075ドルカッパー67ドル安の7845ドル鉛15ドル高の1993ドルニッケル45ドル高の18,700ドルスズ480ドル高の22,085ドルジンク6ドル高の1922ドル

スタンダード銀行は、銅の需給ファンダメンタルについて「Freeport社のスト(Grasberg)はいまだ続いており、需給は引き締まる方向で改善している」とコメント。
コマーズバンクは来年の銅相場を当初の9400ドル(平均)から8750ドルに引き下げ、今年の10-12月は9100ドルから7800ドルと予想を修正している。今のところは基本的に強気な見方。

アルセロールミタル(世界最大の鉄鋼メーカー)は第4クォーターは第3クォーターよりも状況が悪くなる(鉄鋼製品需要の減少、販売価格の下落)との見通しで、投資計画を抑制あるいは停止する考えを発表。鉄鉱石の下落がすでに鉄鋼製品価格に下押し圧力をかけている。同社は来年の世界鉄鋼需要が7%から5%にスローダウンすると予想。

インドネシアは25の錫精錬企業が価格引き上げのため、年末まで輸出を行わないことを決めた。政府指導でもある。インドネシアは基本的に10月1日から錫の輸出を止めている。25000ドルが輸出採算のポイント。ここまで上がらねば輸出禁止令を解かないというのがネシア政府の基本的スタンス

3日の米株は大幅続伸。前日比208.48ドル高の1万2044.47ドル。ECBの利下げ、ギリシャの国民投票撤回で買いが膨らむ。前日には欧州債務懸念が再燃したが、投票撤回でやや不安は後退したが同じような混乱は今後も散発するだろう。

金属市況NewS vol.26

木曜日, 11月 3rd, 2011

ドル安背景に安値拾いの買い戻し入る。欧州首脳とお騒がせのギリシャとが協議することになり若干の期待を込めて買い戻し。しかしその後、独仏がギリシャのパパンドレウ首相を説得するが国民投票を譲らず、来月4日、5日に国民投票が行われる。これで半ばギリシャのデフォルトは決定的となった。
米ではFRBによる公開市場委員会(FOMC)を控え、追加の金融緩和が予想されることで買われた。10月の米ADP民間雇用者数が11万人増加し、事前予想の10万 人増加を上回ったことも影響した。

アルミ新地金、前日比11.5ドル高の2103.5ドルアルミアロイ5ドル高の2065ドルカッパー252ドル高の7912ドル鉛19ドル安の1978ドルニッケル55ドル高の18655ドルスズ75ドル高の21,605ドルジンク45ドル 高の1916ドル
しかしギリシャのデフォルトはいずれ避けられれず、今しばらくEU内での混乱は続き、相場はダウンストリームの中を彷徨うとだろ。

NYMEX原油、反発。前日比0.32ドル高の92.51ドル。対ユーロでのドル下落を背景に安値修正に転じる。しかし上げ続かず。米経済の先行き懸念膨らみ上げ幅削る。

Nycomex金銀、ともに急反発。金は前日比17.8ドル高の1729.6ドル、銀は1.212ドル高の33.943ドル。ドル安、株高、原油高、独仏ギリシャの緊急 協議、FOMC控えての買い戻し、米民間雇用の増加で急伸するも、さすがに米経済の実態はわかっているため上げては下げるインサイドデーで結果上げは限定的に。

2日の米株は3営業日ぶりに大幅反発。前日比178.08ドル高の1万1836.04ドル。市場予想を上回る民間雇用指標、米FRBの追加金融緩和に前向きな姿勢を好感し買い優勢となった。ただFRBは2011~2013年の米実質国内総生産(GDP)見通しを引き下げ。低成長が続くとの見方は変わらない。

金属市況NewS vol.25

水曜日, 11月 2nd, 2011

欧州支援策の受け入れについてギリシャが国民投票を行うとしたことが嫌気され相場を圧迫。10月の中国製造業購買部景気指数(PMI)が前月の51.2から50.4に低下したことも売りを誘った。さらに金融大手のMFグローバル社が米破産法を申請したこともリスク回避の流れを強め売りが優勢、加えて10月の米ISM製造業景況指数は50.8に低下し、事前予想の52を下回ったことも弱材料として売りが広がった。

アルミ新地金は前日比95ドル大幅ダウンの2092ドルアルミ合金は 80ドル安の2060ドルカッパーは240.6ドル安の7660ドルニッケル625ドル安の18600ドルスズ345ドル安の21,530ドルジンク47.5ドル安の1871ドルとそれぞれまとまった売りが出た。

ギリシャで国民投票を行えば、大幅な緊縮財政に必ず反対が上回るのは明白であり、当初の予定通りに支出削減が進まないとの見通しから失望売りが拡大。

NYMEX原油は続落。前日比1ドル安の92.19ドル。欧州債務問題の再燃を背景にしたドル高、株安、中国の景気減速懸念などからリスク回避の売りが続いた。

Nycomex金銀。ともに大幅ダウン。金は前日比13.4ドル安の1711.8ドル、銀は1.623ドル安の32.731ドル。中国の景気減速、支援策受け入れに関するギリシャの国民投票計画、ドル高、株安、原油安で急落。

1日の米株は大幅ダウン!前日比297.05ドル安の1万1657.96ドル。 ギリシャ債務問題を巡る懸念が再燃し投資家心理悪化。ギリシャがEUの求める財政赤字削減策について受け入れの可否を国民投票で諮るとの考えを突然表明。これがNOとなれば(その可能性は高い)せっかくまとめた危機回避のための包括策はなんの意味もなく、問題は振り出しに戻ることから失望投げ売り続出。

金属市況NewS vol.24

火曜日, 11月 1st, 2011

過去最大規模の約5兆円の為替介入によるドル高でメタル続落。米株、原油の下落も追い打ち。また、欧州の財政金融安定化のための包括策の効果に対する疑念が広がったこともマイナス材料。

アルミ新地金は先週末比34.5ドル安の2187ドル。LMEはアルミの証拠金をトン当たり155ドルから158ドルに引き上げたことも嫌気された。アルミアロイは同1ドル安の2140ドルカッパー81ドル安の7900.5ドル鉛5ドル安の1981ドルニッケル475ドル安の19,225ドルスズ40ドル安の21,875ドルジンク10.5ドル高の1918.5ドル

欧州を中心に活動してきた米大手トレーダーMFグローバル社が米連邦破産法11条(日本でいう民事再生法)を申請したことも市場センチメントを悪化させた。他トレーダーにも連鎖する可能性有。 

10月20日に14カ月ぶりの安値をつけ、先週末28日には5週間ぶりの高値HITと乱高下してきたカッパーもいくつかの無視できないファクターにより再度下落の道を辿ると予測。欧州、米国での金融財政問題、実需の減少、まったく解決していない米雇用問題、国内インフレ、めどが立っていない米負債問題などなどでBIG FALLが待ち構えている。ICSG(国際銅研究会)統計でも7月時点で銅の世界需給はそれまでの圧倒的な不足感は消え、「余剰」に変わっていることも重要。年内に5000ドル近くまで下がる可能性も

NYMEX原油続落。前週末比0.13ドル安の93.19ドル。需要減少予測、対ユーロ、円での大幅なドル高も相場を圧迫。
Nyomex金銀は続落。金は前週末比22ドル安の1724.2ドル、銀は同0.93ドル安の34.337ドル。日銀介入でドルが急伸したことなどで急落した。

31日の米株は4営業日ぶりに大幅ダウン!前週末比276.10ドル安の1万1955.01ドルで3営業日ぶりに心理的な節目である1万2000ドルを割り込む。欧州株安から欧州債務問題が再び頭をもたげる。米金融大手のMFグローバルが破たんしたことも投資家心理を冷やす。モルガンスタンリー、ドイツ銀行が同社の社債を大量に保有していることから金融株全般に売り広がる。

金属市況NewS vol.23

月曜日, 10月 31st, 2011

9月の米個人消費が前月比で0.6%増加、10月の米消費者信頼感指数確報値は60.9と事前予想の58を上回り米景気の拡大期待を思わせメタルを押し上げた。しかし月末の整理売りなども入り一本調子の上げとはいかず。
LMEカッパー58.5ドル安の7981.5ドルアルミ12.5ドル安の2221.5ドルアルミアロイ35ドル安の2141ドル鉛35ドル高の1986ドル、後場で久々に 2000ドルに乗る。ニッケル55ドル安の19,700ドルスズ60ドル高の21,915ドルジンク27.5ドル高の1908ドル

カッパー相場の後方支援材料はFreeport社のストによる供給停止。26日にフォースマジュールを発動して当面の販売を見合わせることをユーザーに伝える。                                                                     MFグローバルのエドワードメイヤー氏は「市場ムードは改善され、カッパーも5週間ぶりの高値をヒットしているが、このままBULLマーケットを続けていくかについては慎重に見極めなくてはならない」と注意を促す。

NYMEX原油、反落。前日比0.64ドル安の93.32ドル。ドル安、株安に相場は圧迫さる。利益確定の売りも出た。
Nycomex金銀、金は前日比0.5ドル安の1747.2ドルで小反落。銀は0.176ドル高の35.288ドルと続伸。欧州合意に対する安心感、期待、高揚も早くも薄れ、現実直視でリスク回避の売りで反落。銀は見せかけの米経済統計に後押しされ続伸した。

28日の米株は3日続伸。前日比22.56ドル高の1万2231.11ドル。3カ月ぶりの高値水準米景況感の改善を背景とした買いが売りを上回った。しかし熱狂的な上げに至ることはなく現実を直視した利益確定の売りも散発。

2011年10月の主要材料及び為替・原油相場

月曜日, 10月 31st, 2011
2011年 TTS 原油1バレル 銅建値 亜鉛建値 鉛建値 日経アルミ
新塊99.7
10月 (¥) ($) (¥/kg) (¥/kg) (¥/kg) (¥/kg)
前月最終日 77.65 101.25 600.0 185.0 226.0 210
10.1            
10.2            
10.3 78.14 97.55 580.0 185.0 208.0 204
10.4 77.73 97.10 580.0 185.0 208.0 205
10.5 77.75 97.40 580.0 185.0 208.0 206
10.6 77.79 98.80 560.0 185.0 208.0 206
10.7 77.71 101.60 560.0 185.0 208.0 208
10.8            
10.9            
10.10            
10.11 77.72 103.20 610.0 190.0 208.0 210
10.12 77.71 104.70 610.0 190.0 203.0 208
10.13 78.17 104.80 610.0 190.0 203.0 210
10.14 77.98 105.40 610.0 190.0 203.0 208
10.15            
10.16            
10.17 78.87 108.60 630.0 190.0 203.0 210
10.18 77.87 106.30 630.0 190.0 203.0 207
10.19 77.70 108.00 630.0 190.0 203.0 208
10.20 77.87 105.10 630.0 185.0 195.0 206
10.21 77.82  106.25  560.0 185.0 195.0 203 
10.22            
10.23            
10.24 77.34  107.00  560.0  185.0  195.0  202 
10.25 77.24  107.85  620.0  185.0  195.0  207 
10.26 77.12  108.20  620.0  185.0  195.0  208 
10.27 77.29  107.30  630.0  185.0  195.0  208
10.28 76.98  109.00  630.0  185.0  195.0  211 
10.29            
10.30            
10.31 78.75  106.20  630.0  185.0  195.0  209 
Ave 77.75 104.52 603.5 186.8 201.3 207

(前日比+は-は

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金曜日, 10月 28th, 2011

本日より正式サービスインとなります。

末長くご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

金属市況NewS vol.22

木曜日, 10月 27th, 2011

独議会がEFSF(欧州金融安定化基金)拡大を可決したことでメタルは続伸。しかしEU首脳会談を控えた整理売りで下落する局面もあった。投機買も入ったが、EUサミットに対する期待感と不安感が交錯し、不安感がセンチメントを悪くし後半弱含んだ。EU首脳会談でさらなる信用失墜は止められるだろうという見方からカッパーは上伸した。

LMEカッパーは130ドル高の 7720ドルアルミ0.5ドル高の2195.5ドルアロイ50ドル安の2110ドル鉛24ドル安の1937.5ドルニッケル190ドル安の19635ドルスズ480ドル安の21,810ドル

NYMEX原油、反落。前日比2.97ドル安の90.20ドル。欧州首脳会議への楽観ムードが後退するなか、対ユーロのドル高で弱含んだ。

Nycomex金銀は続伸。金は前日比23.1ドル高の1723.5ドル。オーバーブートやEUサミットへの不透明感、ドル高で押され気味だったが、安全逃避買いも同時に入り続伸した。強弱材料交錯。

26日の米株は反発。前日比162.42ドル高の1万1869.04ドル。欧州債務問題の対策が前進するとの期待感、米企業の好決算をキーに買い優勢となった。独議会でEFSF拡大を承認、また中国がEFSFの投資に合意した、との報も伝わりプラス。

金属市況NewS vol.21

水曜日, 10月 26th, 2011

26日のEU首脳会議に先立つ、蔵相会議がドタキャンになり会議の行方そのものが不透明感に満ち市場も混乱、当初の期待感が打ち消されるようにメタルも急速に弱含む。

LME現物は欧州危機対応の期待感から前半はほぼ全面高。アルミ36.5ドル高の2195ドル、カッパー210ドル高の7590.5ドル、鉛21ドル高の1961.5ドル、ニッケル790ドル高の19,825ドル、スズ485ドル高の22,290ドル

米経済指標も、8月の住宅価格指数が前年比3.8%低下、10月の米消費者信頼感指数は39.8に低下し事前予想の46.0を下回ったことも弱材料。潜在的に膨らんでいる再度の米国債格下げの不安もじわりにじり寄る。財政赤字削減の議論が8月からほとんど進展していないことが要因。メルリリンチ証券は、具体的な赤字削減策が実行できる見通しがなき場合は再度の格下げに至る可能性を指摘。

Nycomex金銀、ともに大幅続伸。金は前日比48.1ドル高の1700.4ドル(12月限)、銀は1.408ドル高の33.052ドル。EU蔵相会議のキャンセルが口火となり安全逃避の金銀買いが急拡大し急騰した。

25日の米株は4営業日ぶりに大幅反落。前日比207ドル安の1万1706.62ドル 。EU会議の不透明感と混乱で下げ、10月の米消費者信頼感指数が大幅 に悪化したことも嫌気され売りこまれた。

金属市況NewS vol.20

火曜日, 10月 25th, 2011

23日のEU首脳会議で財政・債務危機に対する包括策の合意に前進との見方が広がり、問題解決への期待感高まりメタルは買われる。ユーロ高のドル安も後方支援。さらに9月の中国の銅輸入増、10月のHSBC中国製造業購買担当協会景気指数(PMI)が51.1と9月の49.9から上昇したこともプラス材料となりメタルは大幅続伸した。

LMEカッパーは318.5ドル高の7380.5ドルアルミ48.5ドル高の2158.5ドルアロイ68ドル高の2170ドル鉛99.5ドル高の1940.5ドルニッケル360ドル高の19035ドルスズ45ドル高の21,805ドルジンク47.5ドル高の1840.5ドル、米株高、原油の上値追いで非鉄全体に投機資金戻る。26日の2回目のEU会談まで、メタルは続伸する可能性有。しかし会談の結果が明るい展望を見いだせないものならば、大胆な手仕舞い売りが訪れることになる。

中国の9月の電気銅輸入量は前月比17%増の27万5499トンで16カ月ぶりの高水準の輸入量となった。1-9月の累計輸入量は178万9159トンで前年同期比21.9%減。9月の需要は75万1913トンで前年比16.4%増、9月までの累計需要量は574万3569トン。アルミ新地金の9月需要量は153万2674トン(前年比26%増)、9月までの累計では1335万4669トン。ニッケル地金の9月生産量は前年比67.7%増の2万9455トン、9月までの累計では22万2658トン。9月需要量は4万6,818トンで前年比73.7%増。

NYMEX原油急伸。前週末比バレル3.87ドル高の91.27ドル。欧州債務危機解決に向けた期待感高まるなか、中国、日本の良好な経済指標、米株高、原油在庫の減少見通しなどを背景に買われた。

Nycomex金銀ともに続伸。金は前週末比16.2ドル高の1652.3ドル、銀は0.451ドル高の31.644ドル。金はインド、中国の現物買い、欧州問題の楽観視から買い入る。

 

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