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材料市況速報

金属市況NewS vol.20

23日のEU首脳会議で財政・債務危機に対する包括策の合意に前進との見方が広がり、問題解決への期待感高まりメタルは買われる。ユーロ高のドル安も後方支援。さらに9月の中国の銅輸入増、10月のHSBC中国製造業購買担当協会景気指数(PMI)が51.1と9月の49.9から上昇したこともプラス材料となりメタルは大幅続伸した。

LMEカッパーは318.5ドル高の7380.5ドルアルミ48.5ドル高の2158.5ドルアロイ68ドル高の2170ドル鉛99.5ドル高の1940.5ドルニッケル360ドル高の19035ドルスズ45ドル高の21,805ドルジンク47.5ドル高の1840.5ドル、米株高、原油の上値追いで非鉄全体に投機資金戻る。26日の2回目のEU会談まで、メタルは続伸する可能性有。しかし会談の結果が明るい展望を見いだせないものならば、大胆な手仕舞い売りが訪れることになる。

中国の9月の電気銅輸入量は前月比17%増の27万5499トンで16カ月ぶりの高水準の輸入量となった。1-9月の累計輸入量は178万9159トンで前年同期比21.9%減。9月の需要は75万1913トンで前年比16.4%増、9月までの累計需要量は574万3569トン。アルミ新地金の9月需要量は153万2674トン(前年比26%増)、9月までの累計では1335万4669トン。ニッケル地金の9月生産量は前年比67.7%増の2万9455トン、9月までの累計では22万2658トン。9月需要量は4万6,818トンで前年比73.7%増。

NYMEX原油急伸。前週末比バレル3.87ドル高の91.27ドル。欧州債務危機解決に向けた期待感高まるなか、中国、日本の良好な経済指標、米株高、原油在庫の減少見通しなどを背景に買われた。

Nycomex金銀ともに続伸。金は前週末比16.2ドル高の1652.3ドル、銀は0.451ドル高の31.644ドル。金はインド、中国の現物買い、欧州問題の楽観視から買い入る。

 

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