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材料市況速報

金属市況NewS vol.24

過去最大規模の約5兆円の為替介入によるドル高でメタル続落。米株、原油の下落も追い打ち。また、欧州の財政金融安定化のための包括策の効果に対する疑念が広がったこともマイナス材料。

アルミ新地金は先週末比34.5ドル安の2187ドル。LMEはアルミの証拠金をトン当たり155ドルから158ドルに引き上げたことも嫌気された。アルミアロイは同1ドル安の2140ドルカッパー81ドル安の7900.5ドル鉛5ドル安の1981ドルニッケル475ドル安の19,225ドルスズ40ドル安の21,875ドルジンク10.5ドル高の1918.5ドル

欧州を中心に活動してきた米大手トレーダーMFグローバル社が米連邦破産法11条(日本でいう民事再生法)を申請したことも市場センチメントを悪化させた。他トレーダーにも連鎖する可能性有。 

10月20日に14カ月ぶりの安値をつけ、先週末28日には5週間ぶりの高値HITと乱高下してきたカッパーもいくつかの無視できないファクターにより再度下落の道を辿ると予測。欧州、米国での金融財政問題、実需の減少、まったく解決していない米雇用問題、国内インフレ、めどが立っていない米負債問題などなどでBIG FALLが待ち構えている。ICSG(国際銅研究会)統計でも7月時点で銅の世界需給はそれまでの圧倒的な不足感は消え、「余剰」に変わっていることも重要。年内に5000ドル近くまで下がる可能性も

NYMEX原油続落。前週末比0.13ドル安の93.19ドル。需要減少予測、対ユーロ、円での大幅なドル高も相場を圧迫。
Nyomex金銀は続落。金は前週末比22ドル安の1724.2ドル、銀は同0.93ドル安の34.337ドル。日銀介入でドルが急伸したことなどで急落した。

31日の米株は4営業日ぶりに大幅ダウン!前週末比276.10ドル安の1万1955.01ドルで3営業日ぶりに心理的な節目である1万2000ドルを割り込む。欧州株安から欧州債務問題が再び頭をもたげる。米金融大手のMFグローバルが破たんしたことも投資家心理を冷やす。モルガンスタンリー、ドイツ銀行が同社の社債を大量に保有していることから金融株全般に売り広がる。

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