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材料市況速報

金属市況NewS vol.21

26日のEU首脳会議に先立つ、蔵相会議がドタキャンになり会議の行方そのものが不透明感に満ち市場も混乱、当初の期待感が打ち消されるようにメタルも急速に弱含む。

LME現物は欧州危機対応の期待感から前半はほぼ全面高。アルミ36.5ドル高の2195ドル、カッパー210ドル高の7590.5ドル、鉛21ドル高の1961.5ドル、ニッケル790ドル高の19,825ドル、スズ485ドル高の22,290ドル

米経済指標も、8月の住宅価格指数が前年比3.8%低下、10月の米消費者信頼感指数は39.8に低下し事前予想の46.0を下回ったことも弱材料。潜在的に膨らんでいる再度の米国債格下げの不安もじわりにじり寄る。財政赤字削減の議論が8月からほとんど進展していないことが要因。メルリリンチ証券は、具体的な赤字削減策が実行できる見通しがなき場合は再度の格下げに至る可能性を指摘。

Nycomex金銀、ともに大幅続伸。金は前日比48.1ドル高の1700.4ドル(12月限)、銀は1.408ドル高の33.052ドル。EU蔵相会議のキャンセルが口火となり安全逃避の金銀買いが急拡大し急騰した。

25日の米株は4営業日ぶりに大幅反落。前日比207ドル安の1万1706.62ドル 。EU会議の不透明感と混乱で下げ、10月の米消費者信頼感指数が大幅 に悪化したことも嫌気され売りこまれた。

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