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金属市況NewS vol.11

火曜日, 9月 27th, 2011

ドル高、株安、原油安でLMEメタルも時間外では大幅に値を下げ、その後乱高下を繰り返し、結局カッパーは14カ月ぶりの安値水準に沈む。安い玉に手を出す方々も少なくカパーはまったく値戻しなく力なく続落。7000ドル割れ近し。
カッパー前週末比64ドル安で7226ドル、後場続落で7124.5ドル、合金より安いアルミ新塊は続落で後場で2181.5ドルに。鉛も続落続落で後場には1925ドルまで後退。ニッケルは前場で戻し後場で下がる往って来いパターンで18,305ドル、スズも一旦は戻すも後場で後退し20,540ドル

NYMEX原油は反発。前週末比0.39ドル高の80.24ドル。先行きの需要減少懸念、リスク回避の動きが強まるなかで続落したが、売り一巡後に安値拾いの買いが入る。欧米株価の反発が後押し。
Nycomex金銀は続落。金は前週末比45ドル安の1594.8ドル、銀は0.125ドル安の29.978ドル。金はドル高、株安、原油安で先週安値を下まわて下げ込んだが、ドル安、欧米株価の反発で安値からやや戻す。COMEXが金銀の証拠金を引き上げたことも売られやすくなった。

金属市況NewS vol.10

土曜日, 9月 24th, 2011

欧米リセッション懸念、中国の景気後退感+数多の経済不安を呑み込みマーケットは売り一色。異常な売りの多さでLMEでの取引高は今年2番目の多さとなった。
LME上場メタルは全てが底割れ、NY金は圧倒的な手仕舞い売りに遭い一日で100ドル以上もの記録的な暴落。週末を控えた整理売りも加わり下げ止まらず。

アルミ前日比55ドル安の2170ドルアロイ20ドル安の2225ドルで逆転。カパー500ドル続落で7290ドル、わずか2日で1000ドルもの暴落。鉛も暴落117ドル安の2050ドルで同じく2日で200ドルを超える暴落、ニッケルも1580ドル安の17,925ドルとこちらは2日で2800ドルという驚異的かつ垂直的な下げで先々のステンレス製品、原料市場のさらなる環境悪化が容易に予想される。スズも1100ドル安の19,100ドルと2日で3500ドルを超える記録的な暴落に沈下。亜鉛40ドル安の1941.5ドルと元々が安かったこともあり、このBIG FALL WEEKでむしろ鉛との値差を縮めることに成功した。NYカッパーも続落で3monthは前日比20.85セントBig Fallで328セント。2010年8月以来、13か月ぶりの安値。NYカッパーは今週だけで実に17%というまさに記録的な暴落を喫した。

頼みの中国勢も防戦一方で買い出動なく、むしろ下げを傍観しているかのように全世界のマーケットで広がる手仕舞い売りに成す術もなく撃沈。
Nycomex金銀、2日連続の大暴落。金はオンス当たり101.7ドル安の1637.5ドル、銀は6.49ドル安の30.051ドルで8月初頭以来の水準に後退。金は特に換金売りの嵐に巻き込まれ、下がってもインド、中国の現物買いも入らず終始投げ売り状態。

金属市況NewS vol.9

金曜日, 9月 23rd, 2011

米景気の下振れリスクが警告されたことを嫌気し米株が暴落、欧州債務懸念は危機的状況、ギリシャのデフォルト確率はほぼ100%に近い状態、さらに頼みの中国も9月のPMI(製造業購買担当協会景気指数)が49.4に低下したことで株から商品まで軒並み暴落!LME上場メタルは4日連続で年初来安値を更新。世界同時不況入りの様相強まり素材、エネルギー関連の株は売られるとともに産業関連金属も手仕舞売りが急加速。逃げ場となるはずの金も換金売りでまさかの暴落を喫しコモディティーマーケットは異様な緊張感に包まれた。

LMEカッパーは430ドル安の7790.5ドルで一気に8000ドル割れでいよいよ底が見えない状態に入る。ニッケルも1200ドルdownで19,505ドル。節目の2万ドルを割り込んだことでこちらも底なし状態に。スズは暴落恐落の2475ドルdownで20,200ドルジンクも60.5ドル安の1982ドルで節目の2000ドルをあっさり割り込んだ。この相場崩壊は過程ではなく、まだ序曲。本格的かつ長期的な下げがこれから続くとみられ、今年前半5月前までの相場に戻るには1年以上要すると思われる。

NYMEX原油も急落。前日比5.41ドル下げの80.51ドル。先行きの需要減少懸念、ドル高、世界同時株安を背景にリスク回避の売りが進んだ。前日の米FOMC声明で「著しい下振れリスクがある」との見方が示されたこと、IMFの成長見通し下方修正が世界同時不況の様相を連想させた。

Nycomex金銀ともに暴落。金は前日比66.4ドルdownの1741.7ドル、銀は3.891ドルdownの36.578ドル。ありとあらゆる不安感をエネルギーにしてきた金も完全に換金売りの流れに巻き込まれ、安全逃避の買いは1%も動かず。米景気も悪いが欧州はさらに問題を抱え込んでいることでユーロ安ドル高が急速に進んだことも金売りに拍車をかけた。金はインド、中国の現物買いが期待されるが、どこで下げ止まるかが最大の関心事となっている。

22日の米株は大幅続落。前日比391.01ドル安(3.5%安)の1万733.83ドルで8月10日以来、1カ月ぶりの安値に沈んだ。世界同時不況懸念、くすぶり続ける欧州債務問題などで投資家のリスク回避の売りが止まらず。米FRBがFOMCで米景気の下振れリスクに言及したことがとどめを差した感がある。欧州、アジアでも株価は軒並み急落。景気変動の影響を受けやすい素材、エネルギー関連の株価が特に値下がり著しく、これの影響かFCX(FreePortMcmoran)PERUのストは来週に延期に。

金属市況NewS vol.8

木曜日, 9月 22nd, 2011

21日のメタルマーケットは欧州債務懸念、米のリセッション懸念の高まりで3日連続の手仕舞い売りで全メタルが年初来の安値を更新した。アルミ前日比37.5ドル安の2266.5ドルで節目の2300ドル割り込む。カッパー176.5ドル続落で8221ドル。8000ドル割れも近い。鉛70ドル安の2260ドルニッケルも395ドル安の20,705ドルスズ450ドル安の22,675ドル亜鉛46ドル安の2042.5ドル

一時的に中国の8月の銅輸入が前月比21%増の23万5509トンと急増したことがはやされたが欧州問題、米のリセッション懸念、さらに米株安で売りが売りを呼ぶ展開となり年初来の安値を更新した。FRBは21日のFOMC(連邦公開市場委員会)で保有する米国債の年限を長期化する「ツイストオペ」を導入すると決めたが、市場では織り込み済みだったとし、むしろ材料出尽くし感、FRBの手詰まり感から売りに傾いた。

金属市況NewS vol.7

金曜日, 9月 16th, 2011

独仏首脳の再建支援表明でギリシャのデフォルト懸念が後退したことでユーロ高のドル安が進み、さらに日米欧の主要中央銀行が年末越えのドル資金の無制限供給を発表したことで欧州の信用不安問題も後退、と市場環境が一変。LMEメタルは上伸し、安全逃避の解消で金は急落した。アルミ前日比9.5ドル高の2339ドルカッパー10ドル安の8709.5ドル鉛23ドル高の2406ドルニッケル490ドル高の21650ドルスズ40ドル高の23,455ドルジンク5ドル高の2161ドル。アルミは世界的に需要が旺盛なこと、生産コストの上昇、在庫から引き出す際に7カ月以上かかるなど搬送上の諸問題も相場をサポート。

金は前日比45.1ドル安の1781.4ドル、銀は1.032ドル安の39.501ドル。ギリシャ―のデフォルト懸念後退で金売り、日米欧の中央銀行がドル資金の無制限供給を決めたことでさらに安全逃避は解除され手仕舞い売り進み急落した。

金属市況NewS vol.6

木曜日, 9月 15th, 2011

ギリシャのデフォルト懸念、大手仏銀の格下げで欧州信用不安高まる。中国の温家宝首相が欧州国債の買い付けを示唆したことでユーロは持ち直す場面もみられたが、7月のユーロ圏鉱工業生産が事前予想を下回る数値であったこと、8月の米小売売上高が前月比変わらずで事前予想の0.3%増を下回ったことでメタル相場は崩れる。

アルミ前日比25ドル安の2329.5ドル、後場も続落で2317.5ドル、カッパー38ドル安の8719.5ドル、後場125ドルDOWNで8594ドルまで降下。ニッケル130ドル安の21,160ドル、亜鉛21.5ドル安の2156ドル、後場続落で2135ドル。NYカッパーは9月渡しで7.1セント安の388.5セントは今年最安値。ペルーのCerroVerde鉱山はスト入り、ネシアのGlasberg鉱山は現地15日からスト入りとなる予定だが、マクロ経済の悪化でスト要因は材料にならず。

NYMEX原油、反落。前日比1.3ドルDOWNの88.91ドル。欧州債務危機、米景気回復低迷などを背景にした需要減少懸念から売り優勢に。ガソリン在庫が予想外に増加したことも下げ幅を広げた。

金属市況NewS vol.5

水曜日, 9月 14th, 2011

ドル安効果でメタル上伸。しかしながらギリシャのデフォルト懸念、イタリア国債入札が不調だったこと、大手フランス銀行の格下げ懸念が市場センチメントを暗くするも、カッパー堅調に救われた。アルミ前日比35.5ドル高の2354.5ドル、カパー112ドル高の8757.5ドル、ニッケル435ドル高の21,290ドル、スズ370ドル高の23,510ドル、亜鉛37ドル高の2177.5ドル。

中国の8月の電解銅生産は前年比29%増、前月比8.4%増の51万8000 トンで単月過去最高を記録。中国での底堅い銅需要を示す。Nycomex金銀は反発。金は前日比16.8ドル高の1830.1ドル、銀は0.976ドル高の41.193ドル。ドル安、株価、原油の反発で金も上昇、イタリア国債入札の不調仏銀の格下げ予想などから金にマネーが流入した。

金属市況NewS vol.4

土曜日, 9月 10th, 2011

オバマ米大統領が総額4470億ドルもの景気雇用対策を打ち出したが、市場反応は悪く、むしろECB(欧州中央銀行)内での混乱劇が欧州債務問題の根の深さを浮き彫りにした。9日の米株は前日比303.68ドル安の1万992ドルと暴落!節目の1万1000ドルを3週間ぶりに割り込んだ事により投資家心理を再び冷やした。欧州債務問題の警戒から手仕舞い売りが広がった。また、8月の中国の消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.2%の上昇となった。事前予想の6.1%上昇を上回ったことで金融引き締めが強化されるとの見方が広がった。

LMEアルミは前日比23ドル安の2343ドル、カッパー136.5ドル安の8904.5ドル、ニッケル60ドル安の21,480ドル、スズ355ドル安の24,096ドル、ジンク10.5ドル安の2185.5ドル。スタンダード銀行のシニアストラテジストは「インダストリアルメタルはなお地合いは悪化する。欧州債務問題から世界景気が後退する可能性は50%以上ある」と述べている。

NYMEX原油、前日比1.81ドル安の87.24ドル。世界経済減速による需要減少懸念、ドル高進行を背景にリスク回避で手仕舞い売り拡大。Nycomex金銀。ともに小幅続伸。金は前日比2ドル高の1859.5ドル。欧米景気に対する不透明感、欧州債務懸念による安全逃避買いが集まったが、利食いで大口の売りが出て急落、その後盛り返して結局は小幅な上げにとどまった。

金属市況NewS vol.3

金曜日, 9月 9th, 2011

ユーロ圏経済成長率の下方修正で弱含んだが、オバマ米大統領の景気刺激策に対する期待感が高まっていること、世界的に株価が値戻り傾向になっていることでメタルに買い入る。米の景気刺激策は市場センチメントを改善させたが、一方でのドル高、欧州債務懸念は残っており、高値からは圧される。バーナンキFRB議長の講演を控えていることも手仕舞い売りを促した。しかし本日発表される中国の経済データには期待がかけられている。ECBトリシェ総裁の現実的なEU経済の分析が相場の足を引っ張る格好となった。
アルミ前日比10.5ドル高の2366ドル、アロイ35ドル高の2330ドル、カパー70.5ドル高の9041ドル、ニッケル380ドル高の21540ドル、スズ300ドル高の24450ドル。カパーはPERUのCerroVerdeで水曜日からストに入っていることも相場をサポート。ストは2日間の予定で本日終了するが、賃金面で合意に至らない場合は月末にもストを行う予定。

NYMEX原油反落。前日比0.29ドル安の89.05ドル。米の雇用、景気刺激策への期待感、原油在庫の予想以上の減少などが好感された。しかし米の経済成長見通しの下方修正から戻り売り。
Nycomex金銀、急反発。金は前日比39.9ドル高の1857.5ドル、銀は0.89ドル高の42.530ドル。欧米株価下落、ECBがユーロ圏の経済成長率を下方修正したことで安全逃避の金買いが再開し上昇。
8日の米株は反落。前日比119.05ドル安の1万1295.81ドル。市場の関心が高かったバーナンキFRB議長の講演が新味に乏しい内容だったことも期待感がしぼむ。利益確定の売りが広がる。バーナンキ議長は追加の金融緩和の可能性を示唆した一方、20~21日のFOMCで実際に緩和に踏み切るかどうかは言及せず。週間の新規失業保険申請件数は41万4000件で前週から2000件増加。あらためて雇用情勢の厳しさが浮き彫りになり売りを誘う。

金属市況NewS vol.2

金曜日, 9月 2nd, 2011

米雇用統計は、非農業雇用者数が前月比で変わらず、事前予想の6万8000人増加を下回ったことで失望売り広がったためメタル全面安となり株価も急落した。金は急上昇。またブラジルの利下げ中国の輸出減少と景気減速をしのばせるニュースが相次ぎ地合い軟化。
LMEカッパーは前日比50.5ドル下げの9050.5ドル、鉛32ドル安の2527ドル、ニッケル205ドル安の21570ドル、アルミ1.5ドル安の2400ドル、ジンク18ドル安の2190ドル、NYカッパーは3.55セント安の410.70ドル
世界最大の銅鉱山、チリのEscondida鉱山(BHPビリトン)は銅鉱石の出荷がストップ。
同鉱山は7月27日、労組ストによりフォースマジュール(出荷不可抗力)宣言を発していた。また、Escondidaは昨年108万トンの銅を生産していた。7月はストの影響で出荷は前年比18%の減少となった。

NYMEX原油、急反落。前日比2.48ドルdownの86.45ドル。米雇用統計の失望から再びリスク回避の売り拡大。レーバーデー含む米3連休前で手仕舞い売りが加速した。 8月の米雇用統計で失業率は9.1%と前月比変わらず。非農業部門の雇用者数は2010年9月以来の低水準。
Nycmex金銀は急反発。金は47.7ドル高の1874.4ドル。米株価下落、米雇用統計の予想を下回る結果で久々に安全逃避の金買いが復活し急騰。8月23日以来の高値となった。銀は金の高値追いで上伸。
2日の米株は大幅ダウン。前日比253.31ドル安の1万1240.26ドル。予想を下回る8月の米雇用統計を受け、当然のことながら米景気の先行き懸念が強まった。米連邦住宅金融庁が金融機関を訴えるとの報道を受け銀行株が売られたことも売り要因。忘れられた頃に噴出する欧州債務問題も久々にクローズアップされ金融株の売りを誘った。ギリシャ国債の利回り急上昇がサインとなる。

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