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材料市況速報

金属市況NewS vol.3

ユーロ圏経済成長率の下方修正で弱含んだが、オバマ米大統領の景気刺激策に対する期待感が高まっていること、世界的に株価が値戻り傾向になっていることでメタルに買い入る。米の景気刺激策は市場センチメントを改善させたが、一方でのドル高、欧州債務懸念は残っており、高値からは圧される。バーナンキFRB議長の講演を控えていることも手仕舞い売りを促した。しかし本日発表される中国の経済データには期待がかけられている。ECBトリシェ総裁の現実的なEU経済の分析が相場の足を引っ張る格好となった。
アルミ前日比10.5ドル高の2366ドル、アロイ35ドル高の2330ドル、カパー70.5ドル高の9041ドル、ニッケル380ドル高の21540ドル、スズ300ドル高の24450ドル。カパーはPERUのCerroVerdeで水曜日からストに入っていることも相場をサポート。ストは2日間の予定で本日終了するが、賃金面で合意に至らない場合は月末にもストを行う予定。

NYMEX原油反落。前日比0.29ドル安の89.05ドル。米の雇用、景気刺激策への期待感、原油在庫の予想以上の減少などが好感された。しかし米の経済成長見通しの下方修正から戻り売り。
Nycomex金銀、急反発。金は前日比39.9ドル高の1857.5ドル、銀は0.89ドル高の42.530ドル。欧米株価下落、ECBがユーロ圏の経済成長率を下方修正したことで安全逃避の金買いが再開し上昇。
8日の米株は反落。前日比119.05ドル安の1万1295.81ドル。市場の関心が高かったバーナンキFRB議長の講演が新味に乏しい内容だったことも期待感がしぼむ。利益確定の売りが広がる。バーナンキ議長は追加の金融緩和の可能性を示唆した一方、20~21日のFOMCで実際に緩和に踏み切るかどうかは言及せず。週間の新規失業保険申請件数は41万4000件で前週から2000件増加。あらためて雇用情勢の厳しさが浮き彫りになり売りを誘う。

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