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材料市況速報

金属市況NewS vol.4

オバマ米大統領が総額4470億ドルもの景気雇用対策を打ち出したが、市場反応は悪く、むしろECB(欧州中央銀行)内での混乱劇が欧州債務問題の根の深さを浮き彫りにした。9日の米株は前日比303.68ドル安の1万992ドルと暴落!節目の1万1000ドルを3週間ぶりに割り込んだ事により投資家心理を再び冷やした。欧州債務問題の警戒から手仕舞い売りが広がった。また、8月の中国の消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.2%の上昇となった。事前予想の6.1%上昇を上回ったことで金融引き締めが強化されるとの見方が広がった。

LMEアルミは前日比23ドル安の2343ドル、カッパー136.5ドル安の8904.5ドル、ニッケル60ドル安の21,480ドル、スズ355ドル安の24,096ドル、ジンク10.5ドル安の2185.5ドル。スタンダード銀行のシニアストラテジストは「インダストリアルメタルはなお地合いは悪化する。欧州債務問題から世界景気が後退する可能性は50%以上ある」と述べている。

NYMEX原油、前日比1.81ドル安の87.24ドル。世界経済減速による需要減少懸念、ドル高進行を背景にリスク回避で手仕舞い売り拡大。Nycomex金銀。ともに小幅続伸。金は前日比2ドル高の1859.5ドル。欧米景気に対する不透明感、欧州債務懸念による安全逃避買いが集まったが、利食いで大口の売りが出て急落、その後盛り返して結局は小幅な上げにとどまった。

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