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材料市況速報

金属市況NewS vol.10

欧米リセッション懸念、中国の景気後退感+数多の経済不安を呑み込みマーケットは売り一色。異常な売りの多さでLMEでの取引高は今年2番目の多さとなった。
LME上場メタルは全てが底割れ、NY金は圧倒的な手仕舞い売りに遭い一日で100ドル以上もの記録的な暴落。週末を控えた整理売りも加わり下げ止まらず。

アルミ前日比55ドル安の2170ドルアロイ20ドル安の2225ドルで逆転。カパー500ドル続落で7290ドル、わずか2日で1000ドルもの暴落。鉛も暴落117ドル安の2050ドルで同じく2日で200ドルを超える暴落、ニッケルも1580ドル安の17,925ドルとこちらは2日で2800ドルという驚異的かつ垂直的な下げで先々のステンレス製品、原料市場のさらなる環境悪化が容易に予想される。スズも1100ドル安の19,100ドルと2日で3500ドルを超える記録的な暴落に沈下。亜鉛40ドル安の1941.5ドルと元々が安かったこともあり、このBIG FALL WEEKでむしろ鉛との値差を縮めることに成功した。NYカッパーも続落で3monthは前日比20.85セントBig Fallで328セント。2010年8月以来、13か月ぶりの安値。NYカッパーは今週だけで実に17%というまさに記録的な暴落を喫した。

頼みの中国勢も防戦一方で買い出動なく、むしろ下げを傍観しているかのように全世界のマーケットで広がる手仕舞い売りに成す術もなく撃沈。
Nycomex金銀、2日連続の大暴落。金はオンス当たり101.7ドル安の1637.5ドル、銀は6.49ドル安の30.051ドルで8月初頭以来の水準に後退。金は特に換金売りの嵐に巻き込まれ、下がってもインド、中国の現物買いも入らず終始投げ売り状態。

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