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金属市況NewS vol.19

金曜日, 10月 21st, 2011

米FRB連銀経済報告が残念な内容だったためリスク資産の売りが続いているが、上海先物市場で銅がストップ安になったこと、欧州財政、金融危機への包括策に対する悲観的な見方が強まったこと、さらには週末に予定されているEUサミット延期の噂など混迷深めるEU事情に失望売り拡大。

アルミ前日比50ドル安の2121.5ドルアロイ55ドル安の2140ドルカパー389ドル安の6916.5ドル鉛98.5ドル安の1791.5ドルニッケル775ドル安の18,160ドルスズ300ドル安の21,350ドルジンク82ドル安の1750ドルアルミは年初来安値を更新。カッパーは15カ月ぶりの安値水準に後退と再び手仕舞い売りモードに。投資家は資産売却し現金化に奔走。ジンクも安値更新。

中国では融資担保としてもっていた銅地金などを投資家が投げ売りしていることで下げに拍車がかかっている。コマーズバンクのアナリスト、ワインバーグ氏は「換金売りはまだ続くでしょう。市場はべアーです。まだ危機を乗り越えていません」とコメント。ユーロ安ドル高背景もメタルに下げ圧加える。

NYMEX原油続落。前日比0.81ドル安の85.30ドル。欧州債務危機の解決に対して悲観的な見方が広がっていることでユーロ安のドル高が進み1週間ぶりの安値に下落した。

Nycomex金銀。ともに大幅DOWN!金は前日比34.1ドル安の1612.9ドル。銀は0.996ドル安の30.281ドル。欧州サミット延期の噂、ドル高、原油安、株安の流れでDOWN。ドル高がネック。

20日の米株は反発。前日比37.16ドル高の1万1541.78ドル。欧州案件、サミット前で右往左往。売買交錯で一進一退が続いていたが、欧州債務危機への包括対策への期待感から後半から買いが増した。一時はEUサミット延期の噂で100ドル以上下げる場面もあったギリシャ議会で緊縮財政策を可決したこともプラス材料となった。

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金曜日, 10月 21st, 2011

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金属市況NewS vol.18

月曜日, 10月 17th, 2011

スペインの格下げによるユーロ安ドル高で相場を圧迫する局面もみられたが、G20財務相・中央銀行総裁会議で、IMFの貸出限度拡大を検討と報じられたことで欧州債務危機の解決に対する期待感が高まりメタル相場続伸。押し目買い、買い戻しが入る。

アルミ前日比7ドル安の2171ドルカッパー172.5ドル高の7500.5ドル鉛12ドル高の2008ドルニッケル425ドル高の18900ドルスズ450ドル安の22050ドルジンク11.5ドル高の1901.5ドル

14日の米株は反発。前日比166.36ドル高の1万1644.49ドルをつけ、約2カ月半ぶりの高値。市場予想を上回る9月の米小売売上高を好感した買いが入った。Googleの増益決算発表が米企業業績への期待を高めた。しかし一時はミシガン大学調べの米消費者マインド指数が市場予想を下回り、下落する局面もみられた。

金属市況NewS vol.17

水曜日, 10月 12th, 2011

ドル高、株安、原油安に振れたことでメタル反落。欧州金融安定基金(EFSF)の拡充に関してスロバキアが消極的であることが地合いを軟化させたが、EU、ECB(欧州中央銀行)、IMFがギリシャ向けのつなぎ融資を決定し、ギリシャのデフォルトが当面回避されたことでまた持ち直す。

アルミ前日比1ドル安の2185ドルカパー98.5ドル安の7215.5ドル鉛19.5ドル安の1956.5ドルニッケル10ドル高の18,845ドルスズ750ドル安の22,250ドルジンク23ドル安の1880.5ドル

欧州問題がぼんやり解決されそうな状況であるが、一方で中国の需要減退、民間企業の苦しい資金繰りからくる不況ムードの高まりが近寄ってきている。バークレイズキャピタルは中国勢の慎重なマーケットへの入り方から中国経済の減速を指摘。9月の銅輸入が予想外に少なければそれは決定的なものになる、と。中国の銀行も資金なく、民間企業は自らの浪費も含めて急速に資金繰りが悪化しているため経営者の逃亡相次ぐ。

NYMEX原油、小幅続伸。前日比0.4ドル高の85.81ドル。当初は欧州債務問題、ドル高を背景に下げが続いていたが、米株の上昇、押し目買から値を戻していった。Nycomex金銀。金は前日比9.8ドル安の1661ドルで反落。銀は1.8ドル高の31.998ドル(12月)で堅調。金はドル高に頭打たれる。また、ギリシャのデフォルト回避方向で金にとっては残念な材料となり下押し。

11日の米株は小反落。前日比16.88ドル安の1万1416.30ドル。前日の大幅高から利益確定売りも出やすかった。アルコアの決算発表を控え7-9月決算の結果を見極めたいとの動きもあり売り少なし。欧州問題はとりあえず、ギリシャ向けの第一次金融支援第6弾融資が11月上旬に実行されることが決まり、買い安心感につながる。

金属市況NewS vol.16

土曜日, 10月 8th, 2011

注目の米雇用統計の非農業部門雇用者数が10万3000人増加し、事前予想の6万人増加を上回るという半ば信じがたい大幅増を好感し、メタル相場は上伸。しかしイタリア、スペインの長期国債格下げ、株価反落で上昇幅は限定的となった。

カパー前日比154.5ドル高の7250ドル後場続伸で7332ドルニッケル20ドル安の18,710ドル後場は355ドル高の19,065ドルスズ570ドル高の22,720ドル、後場75ドル続伸で22,795ドルジンク1.5ドル高の1845ドル、後場30ドル高の1875ドルアルミ6.5ドル高の2176.5ドル、後場続伸で 2,197ドル。カッパーはすでに底を打った、とみる向きもあるが、中長期的にはまだ先行きが弱いとみる見方が半々。

金属市況NewS vol.15

水曜日, 10月 5th, 2011

ギリシャ向け追加融資の決定が11月半ばに延期されたことでまず嫌気 売られ、バーナンキFRB議長が量的緩和第3弾(QE3)に否定的な発言をしたことで地合いさらに軟化。アナリストの相場見通し引き下げもマイナスに傾かせたが、中国の連休、LMEウィークで市場参加者が少ないことから下げ幅は限定的となった。
アルミ、CASHベースで前日比12.5ドル高の2133ドルカパー10ドル安の6785ドル、鉛38.5ドル安の1961ドルニッケル280ドル高の18,385ドル錫290ドル高の20,350ドルジンク12ドル安の1835.5ドル。後場では鉛以外は上昇に転じ、カッパー6889ドル、ニッケルは19,320ドルまで上昇。 NYカッパーは12月限で4.7セント安の310.35セント。2010年7月以来の安値。

LMEウィークで、アルミは今後数年(すくなくとも2015年まで)は過剰設備と余剰在庫の多さによって相場上昇は妨げられるとRBCキャピタルズは予想。

Nycomex金銀は大幅DOWN!金は前日比41.3ドル安の1614.7ドル、銀は0.95ドル安の29.795ドル。ギリシャ向け追加支援が延期されたことから金は買われ上伸したが、その後のドル高、株安、FRB議長の量的緩和否定の発言で失望売りで急落。

金属市況NewS vol.14

火曜日, 10月 4th, 2011

ギリシャ向け追加支援が予想通り難航していることからリスク回避の売りでメタルは全面安の展開。後半はこれも予想外に米ISM製造業景況指数が事前予想の50.5から51.6と上回ったことで買い入る。アルミ前週末比86.5ドルdownの2120.5ドルアロイ100ドルdownの2155 ドルカッパー336.5ドルdownの6795ドルも後半は6810ドルに小戻し。鉛は61ドル安の1999.5ドル、後場続落で1967ドル、ニッケル200ドル安の18105ドルから後半巻き返しで18,620ドルスズ790ドル安の20,060ドルから後半は20455ドルまで戻す。亜鉛は57.5ドル安の1847.5ドル後半やや戻して1857.5ドルでジンクは1800ドル台一般化。

ギリシャが2011年の同国財政赤字はGDP比8.5%に達するとの見方を 示し、政府目標の7%台を達成できなかったことからギリシャ向け追加支援に対する不透明感と同時にデフォルト懸念が高まる。しかしいずれにせよギリシャのデフォルトは不可避とみる。

ロンドンのトレーダーによると、アルミとニッケルはすでに生産コストのボーダーラインまで下がっているが、銅はまだ高い、と指摘。銅の生産コストのボーダーは4500ドルといわれている。

金属市況NewS vol.13

土曜日, 10月 1st, 2011

欧州債務問題、ドル高、株安、原油安などによるリスク回避の売り優勢となり、さらに米個人所得の減少が相場を圧迫。中国の景気減速懸念もセンチメントを暗くした。中国の9月のPMI指数が不況の分岐点となる50を3カ月連続で下回ったこと、8月のドイツ小売売上高指数が2007年5月 以来の大幅減少となるなど世界不況へ一歩一歩近づいている。

LMEカパーは前場で156ドル高の7131.5ドルをつけるも、後半242ドル下がり6889ドルニッケルは前場170ドル安、後場も追加で385ドル安の17,920ドルで再び18,000ドル割れ。他メタルも後場に急反落し、アルミは2135.5ドル鉛は2016ドルへ、スズは20,005ドルジンクは1853.5ドルとそれぞれ底割れした。

インドネシアの錫精錬所が不採算で製錬を止め、同時に10月より輸出 も完全にSTOPする方針を決めたことでスズのプレミアムが急上昇。

NYMEX原油、急反落。前日比2.94ドル安の79.20ドル。先行きの世界経済不安、需要減少懸念から売られ、対ユーロのドル高で下押し。1年ぶりの安値水準。
30日の米株は大幅ダウン!前日比240.60ドル安の1万913.38ドル。世界景気の不透明感や欧州株式相場の大幅DOWNを受けて急落。2011年7-9月期の米株の下げ幅は1500ドル、2008年10-12月期の下落幅(2074ドル)に次ぐ大規模なBIG FALLとなった。

2011年9月の主要材料及び為替・原油相場

土曜日, 10月 1st, 2011
2011年 TTS 原油1バレル 銅建値 亜鉛建値 鉛建値 日経アルミ
新塊99.7
9月 (¥) ($) (¥/kg) (¥/kg) (¥/kg) (¥/kg)
前月最終日 77.74 109.80 730.0 215.0 228.0 223
9.1 78.01 109.90 750.0 220.0 244.0 227
9.2 77.97 108.95 750.0 220.0 244.0 226
9.3
9.4
9.5 77.82 106.15 750.0 220.0 244.0 225
9.6 77.95 106.20 730.0 210.0 244.0 221
9.7 78.46 108.60 730.0 210.0 244.0 223
9.8 78.36 110.70 730.0 210.0 236.0 224
9.9 78.57 109.95 750.0 215.0 236.0 225
9.10
9.11
9.12 78.56 105.30 750.0 215.0 236.0 221
9.13 78.20 106.85 750.0 215.0 236.0 222
9.14 77.94 105.95 720.0 215.0 236.0 220
9.15 77.74 106.30 720.0 210.0 236.0 219
9.16 77.82 109.50 720.0 210.0 236.0 220
9.17
9.18
9.19
9.20 77.65 106.40 720.0 210.0 236.0 218
9.21 77.25 107.40 670.0 205.0 226.0 215
9.22 77.75 105.15 670.0 205.0 226.0 213
9.23
9.24
9.25
9.26 77.64 99.70 600.0 205.0 226.0 207
9.27 77.28 102.90 600.0 185.0 226.0 207
9.28 77.48 104.20 600.0 185.0 226.0 209
9.29 77.48 102.40 600.0 185.0 226.0 205
9.30 77.65 101.25 600.0 185.0 226.0 210
Ave 77.88 106.19 695.5 206.8 234.5 218

(前日比+は-は

金属市況NewS vol.12

金曜日, 9月 30th, 2011

LMEは前日の流れから前半は売り優勢の展開だったが、後半はドイツ 下院が欧州金融安定基金(EFSF)の機能拡大を可決したこと、2Qの米GDPが前期比1.3%増に上方修正されたこと、米週間新規失業保険申請件数が39万1000件に減少したことなど指標の改善をはやして買いが入り値を戻した。仏サルコジ大統領や独メルケル首相がギリシャ向け追加支援の承認を求めたことも市場センチメントをやや明るくした。しかしこの反発は一過性にすぎず、長期的には緩やかな下り坂の途中。

アルミ前日比19.5ドル安の2186ドルカパー440.5ドル安の6975.5ドル鉛29ドル安の2006ドルニッケル135ドル安の18,475ドルスズ695ドル安の20,605ドルジンク48ドル安の1870.5ドルと前半は全面安だったが、後半は全メタル反発した。しかしカッパーの7000ドル割れは確実に次ぎのステージを示唆しており、6000ドル台一般化へのシグナル。

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