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材料市況速報

金属市況NewS vol.17

ドル高、株安、原油安に振れたことでメタル反落。欧州金融安定基金(EFSF)の拡充に関してスロバキアが消極的であることが地合いを軟化させたが、EU、ECB(欧州中央銀行)、IMFがギリシャ向けのつなぎ融資を決定し、ギリシャのデフォルトが当面回避されたことでまた持ち直す。

アルミ前日比1ドル安の2185ドルカパー98.5ドル安の7215.5ドル鉛19.5ドル安の1956.5ドルニッケル10ドル高の18,845ドルスズ750ドル安の22,250ドルジンク23ドル安の1880.5ドル

欧州問題がぼんやり解決されそうな状況であるが、一方で中国の需要減退、民間企業の苦しい資金繰りからくる不況ムードの高まりが近寄ってきている。バークレイズキャピタルは中国勢の慎重なマーケットへの入り方から中国経済の減速を指摘。9月の銅輸入が予想外に少なければそれは決定的なものになる、と。中国の銀行も資金なく、民間企業は自らの浪費も含めて急速に資金繰りが悪化しているため経営者の逃亡相次ぐ。

NYMEX原油、小幅続伸。前日比0.4ドル高の85.81ドル。当初は欧州債務問題、ドル高を背景に下げが続いていたが、米株の上昇、押し目買から値を戻していった。Nycomex金銀。金は前日比9.8ドル安の1661ドルで反落。銀は1.8ドル高の31.998ドル(12月)で堅調。金はドル高に頭打たれる。また、ギリシャのデフォルト回避方向で金にとっては残念な材料となり下押し。

11日の米株は小反落。前日比16.88ドル安の1万1416.30ドル。前日の大幅高から利益確定売りも出やすかった。アルコアの決算発表を控え7-9月決算の結果を見極めたいとの動きもあり売り少なし。欧州問題はとりあえず、ギリシャ向けの第一次金融支援第6弾融資が11月上旬に実行されることが決まり、買い安心感につながる。

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