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材料市況速報

金属市況NewS vol.73

現地 3月6日

世界的な株価上昇続くなかだが、メタル市場は軟調地合い続く。引き続いて中国の不動産規制強化が非鉄金属の需要に影響を及ぼすとの見方から売り優勢の展開。米ADP民間雇用者数が予想を上回ったことでやや買い戻し入るがドル高に打たれて伸び悩み。2月の米ADP民間雇用者数は19.8万人増加、事前予想の17万人増を上回る。1月の米製造業受注指数は前月比2%低下。

LMEカッパー前日比トン当たり20.5ドル安の7699.5ドル、アルミ新塊15ドル安の1928ドル、アロイ10ドル安の1840ドル、鉛5ドル安の2202ドル、ニッケル70ドル高の16575ドル、錫55ドル安の23,470ドル、ジンク12ドル安の1972ドル

米中西部の鉄スクラップは2月比トン当たり35~40ドル上昇。デトロイトでは40ドルの上げが浸透している。No1bushelingは425ドル高値で取引されている模様。米トップ電炉のNucorがすでに45ドル引き上げてスクラップを購入している。シュレッダーは410~415ドルの間で取引されている。

世界の新車販売台数、2013年は昨年比3%のプラスになる、とOICAがジュネーブで発表。12年は5%プラスだった。中国の2013年新車販売は12年比7%増の2070万台、米は6%増の1570万台が予測されている。しかしヨーロッパは依然低迷の見込み。ドイツは2%減の330万台、フランスは5%減の220万台。

SPOT鉄鉱石続落。TSIで前日比トン当たり3.6ドルDOWNの145.2ドル、ブリティンで2.42ドル安の148.25ドル。3カ月ぶりの安値水準に落下。中国の不動産規制強化が鉄鋼需要も低下せしめるとの見方広がり、弱含み。4月先物契約では137.5ドル。シンガポール取引所にて。ただ、中国の港湾鉄鉱石在庫は多くなく、サイクロンの影響で出荷が遅れている豪州、ブラジルの問題も残っているため来週以降は持ち直すとの見方もある。
NYMEX原油反落。前日比バレル当たり0.39ドル安の90.43ドル。

予想以上の原油在庫増加、対ユーロでのドル高が嫌気され、90ドル割れ寸前。

NY金変わらず横ばいで1574.6ドル。韓国中央銀行の保有金買いで急上昇する場もみられたが、米民間雇用者増NEWSで頭打たれる。ドル高、原油高でさらに圧迫され結果横ばいに。韓国中央銀行は保有金を103億ドル(約20トン)増加と発表。

6日の米株は続伸。前日比42.47ドル高の1万4296.24ドルでまたもや過去最古高値更新。米労働市場の回復期待を誘う民間雇用指標を好感し買い広がる。

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