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材料市況速報

金属市況NewS vol.72

現地 3月4日

2月の中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)が低下したこと、中国の不動産規制の強化が嫌気されメタルの軟地合い続く。中国政府は不動産価格が急上昇している都市で、2軒目の住宅購入に必要な頭金比率と住宅ローン金利を引き上げる可能性を示唆。米国の歳出強制削減に対する先行き景気の不透明感も相場を圧迫

LMEカッパー前週末比トン当たり130.5ドル高の7751ドル、後場は7700ドルに後退、アルミ新塊12.5ドル高の1927ドル、アロイ35ドル高の1860ドル、現物合金はロシアベース5M2が急落し1980~2010ドル。LME鉛は15ドル高の2235ドル、ニッケル115ドル高の16,540ドル、錫305ドル高の23,350ドル、ジンク10.5ドル安の1991.5ドル

一般炭相場、コロンビア、モザンビークからの供給再開にめどが立ったことで欧州の一般炭市場弱含み。コロンビアは輸出2位のドラモンドが生産停止命令を解かれ、再開。モザンビークは鉄道網復旧に伴い供給再開。
原料炭4-6月長契は前期比USD10/ton高のUSD175/tonどころに上昇する見込み。

RUSAL、2013年末までに非効率的な溶鉱炉を閉じ、30万トンの生産能力をカット。
2012年の同社の生産能力は420万トンだが、これを380万トンに落とす。しかし中国と中東で生産は増え続けているためRUSALの減産も焼け石に水。世界のアルミ需要は2012年、4740万トン。

4日のSHFEビレット先物は急落。前週末比RMB115/tonDOWNのRMB3905/ton。中国での不動産融資規制が鉄鋼需要を冷やすとの懸念から売り続く。2011年10月以来の下げ幅。
同時に中国での不動産株も下落し、SPOT鉄鉱石価格も前週末比USD1.1downのUSD150.6、ブレティンで はUSD1.57downのUSD150.67.中国政府は不動産取得の際に20%の所得税を課すことを発表。鉄鉱石の先物契約は4月でSD137.5まで滑落。

NYMEX原油続落。前週末比バレル当たり0.56ドル安の90.12ドル。米の歳出削減が数週間続く可能性があり、中国の不動産規制強化による景気回復鈍化懸念をはらみ昨年12月末以来の安値へ

NY金は下げ止まり。前週末比オンス当たり0.2ドル高の1572.1ドル。中国の景気減速懸念がかえって金買いを促したが、大幅なジャンプアップとまでいかず。

4日の米株は続伸。前週末比38.16ドル高の1万4127.82ドルで5年5カ月ぶりの高値水準キープ。米FRBによる緩和的な金融政策が当面続くとの見方から買い安心感につながり上昇。

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