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材料市況速報

金属市況NewS vol.67

『米財政問題と新築住宅販売減でメタル軟化』

市場の関心が米の財政問題に移るなか、上院民主党議員が財政問題の協議で進展はなかったとコメントしたことが相場を圧迫。リスク回避の流れ強まり売り優勢の展開に。中国が地下鉄・鉄道整備に1660億元(255億ドル)の予算を承認したことは買い材料となるも、10月の米新築住宅販売件数が前月比0.3%減の36.8万件と予想を下回ったことでまた地合い軟化。

Nycomexカッパーは前日比ポンド当たり1.2セント安の3.5245ドル(12月限)、LMEカッパーは同トン当たり76ドル安の7720ドル、アルミ新塊は10.5ドル安の1992.5ドル、アロイ5ドル安の1905ドル、鉛10.5ドル安の2188ドル、ニッケル230ドル高の16900ドル、錫110ドル高の21,245ドル 、ジンク14.5ドル安の1957ドル

2013年の中国の銅消費はなお冷え込む、とMinmetasのジェリー社長がMetalBulletinの会議で発表。江西銅業のWu社長は2012年の銅消費 は4.8%増加するが2013年は成長ペースが低下する、としているが具体的な数字はあげず。

NYMEX原油続落。前日比バレル当たり0.69ドル安の86.49ドル。米の財政問題懸念、ファンダメンタルの弱さで圧迫。地合いは軟調。米EIAでの予想以上のガソリン在庫上昇が嫌気さる。NY金銀続落。金は前日比オンス当たり25.7ドル安の1716.5ドル、銀は0.301ドル安の33.681ドル。金は3週間ぶりの大幅安。米の財政協議に進展なく、悲観的な見方が広がったことで売られた。財政の崖は想像以上に解決困難な問題。

その一方で、米国債相場は3日続伸。財政の崖の回避で協議が難航しているとの見方を背景に5年債入札での需要が8年ぶりの高水準。

米FRBが28日に発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)では12地区の連銀のうち7連銀が2013年の経済見通しに懸念を表明。米議会が対応策を講じなければ年明けに増税と歳出削減が自動的に実施されることになる。

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