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材料市況速報

金属市況NewS vol.54

欧州連合(EU)統計局が発表した第4四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)伸び率改定値は速報値と変化なし。前期比でマイナス成長が確定。欧州委員会のレーン委員は、ユーロ圏経済が向こう数カ月間に緩やかな景気後退(リセッション)から回復する兆しが出ているとの考えを示したが、今年ユーロ圏がリセッション入りすると予想している。

8日に期限を迎えるギリシャの債務交換に対する懸念も強まり、欧州株式相場は大幅下落。
米国の経済指標は、注目度の高い発表はなし。NY株式相場は、世界経済の不透明さなどを受け、3日続落。優良株で構成するダウ工業株30種平均は約1カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。前日の中国成長率目標引き下げも響き、アルミ大手アルコア、など資源、鉱山関連は下げが目立つ。

原油先物相場は反落し、2週間半ぶりの安値。パネッタ米国防長官は、イランの核兵器保有阻止のため、外交手段により解決不可能なら軍事行動に踏み切ることも辞さないとの考えを示す。しかし、イランは国際原子力機関(IAEA)に対し、パルチン軍事施設への立ち入りを許可し、中東紛争不安が和らぐ。欧州連合によるイランとの対話再開の可能性も強まっている。

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