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材料市況速報

金属市況NewS vol.32

欧州債務危機の再燃からユーロ安ドル高が進みメタル続落、産業金属の需要が下降するとの見通し強く、銅は2週間ぶりの安値をつける。

LMEカッパーは前日比216ドル続落で7456ドル鉛45ドル安の1921.5ドルニッケル35ドル安の18150ドル錫500ドル安の21,285ドルジンク63ドル安の1883ドル

欧州の景気低迷に起因し、10月の中国貿易黒字が170億ドルにとどまり事前予想の258億ドルを下回ったことも相場を圧迫。米貿易赤字の縮小、週間新規失業保険申請件数の減少、フランスの格付けがAAAで据え置かれたことなどがプラス材料だったが、いずれも相場を押し上げるまでには至らず。

EU連合の幹部は今後EU経済は長期の景気後退に入っていく可能性を否定せず。10月の中国の銅輸入は増加。しかし、これは需要増からくるものではなく、9月の相場下落で買いやすくなったことから購入量を増やしたに過ぎない。10月の輸入量は前月比0.8%増の38万3507トン(銅および銅合金)。

NYMEX原油、前日比2.04ドル高の97.78ドル。原油在庫の減少、テクニカル面の強さから原油相場は上昇する。Nycomex金銀ともに大幅続落。金は前日比32ドル安の1759.6ドル(12月)、銀は0.255ドル安の34.106ドル。安全逃避の金買いはなく、リスク回避の金銀売りが活発化。また最近の相場上昇から利食い売り、手仕舞い売りも先行した。

10日の米株は反発。前日比112.92ドル高の1万1893.86ドル。前日の下げ過ぎ感から戻りを期待した買いも入った模様。イタリア国債価格の上昇、ギリシャの新首相が前ECB副会長に決まったことはプラス材料。

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