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材料市況速報

金属市況NewS vol.31

イタリアのベルルスコーニ首相の辞任表明を歓迎した買いが先行したが、イタリア国債が急落し、利回りは危険域まで上昇したことでリスク回避の売りが広がりメタル急反落。さらに10月の中国消費者物価指数(CPI)が9月の伸びを下回り、インフレ減速を示したこともマイナス材料に。ユーロ安ドル高背景に相場の腰折れる。

アルミ合金、前日比10ドル安の2060ドルカッパー148.5ドル安の7672ドル鉛29ドル安の1966.5ドルニッケル380ドル安の18,185ドルスズ415ドル安の21,785ドルジンク7ドル安の1946ドル

NYMEX原油、反落。前日比1.06ドル安の95.74ドル。米エネルギー情報局発表の原油在庫統計が予想外に良い内容になったことから相場は急伸したが、イタリア問題が痛く、ドル高、欧米株安によりマイナスに。
NY金銀いずれも反落。金は前日比7.5ドル安の1790.9ドル、銀は0.79ドル安の34.348ドル。イタリア国債の最安値更新で安全逃避買いが入る局面もあったが、ドル高急伸で売りに回る。

9日の米株は3営業日ぶりに大幅反落。前日比389.24ドル安の1万1780.94ドル。下げ幅は9月22日以来の大きさ。イタリ―国債急落をきっかけに欧州債務懸念が再び強まり投資家心理は急速に冷える。イタリ―の10年物国債利回りは財政運営の持続性が危ぶまれる7%を上回った。 独メルケル首相が、ユーロ圏加盟国がユーロ圏から脱退できる制度を作ることを検討している模様。

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