金属市況NewS vol.30
イタリアの下院で会計関連法案は可決したが、過半数を割り込んだことからベルルスコーニ首相への退陣要求が強まる。2012年予算承認後にベルルスコーニ首相は辞任する見通しとなり相場は反転、LME後半は売り方の買い戻しが進み若干盛り返したが先行きは不透明のまま。マーケットは明日以降に発表される中国の経済統計に注目している。
アルミ新塊、前日比25ドル安の2093ドル、アルミ合金、30ドル安の2070ドル、カッパー45ドル高の7820ドル、鉛19.5ドル高の1995.5ドル、ニッケル45ドル安の18,565ドル、スズ295ドル高の22,200ドル、ジンク41ドル高の1953ドル。
NYMEX原油続伸。前日比1.28ドル高の96.80ドル。原油在庫の減少見通し、テクニカル面での強気観測など。またOPECの世界石油需要見通しの引き上げ、ドル安背景に上昇した。
Nycomex金銀ともに続伸。金は前日比8.1ドル高の1798.4ドル、銀は0.33ドル高の35.137ドル。イタリアの政局不安を受けた逃避買いが広がり急上昇。一時1800ドルに乗る。
8日の米株は続伸。前日比101.79ドル高の1万2170.18ドル。イタリ―のベルルスコーニ首相が財政安定法案を成立させた後に辞任すると表明したことで財政再建が進むとの期待感が浮上し、金融株中心に買いが広がった。また原油上昇でエネルギー株が買われた。