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材料市況速報

金属市況NewS vol.28

ギリシャの国民投票は回避される公算が高まり買い戻しも入ったが、10月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が8万人の増加にとどまり、事前予想の9万5000人増加を下回ったことが嫌気され戻り売りが優勢になった。またG20首脳会議で、IMF(国際通貨基金)の財源活用の具体策が先送りされたことが嫌気さる。メタル地合いは軟調。

アルミ新地金、前日比7ドル高の2130.5ドルアルミ合金35ドル高の2110ドルカッパー85ドル高の7930ドル鉛29ドル高の2022ドルニッケル215ドル安の18,485ドルスズ10ドル安の22,075ドルジンク28.5ドル高の1950.5ドル、後場は概ね下落。ギリシャの混迷は続き、イタリアの財政問題も大きくなってきており相場は引き続き波乱含み。

鉄鋼需要の減退が続く中国向け鉄鉱石価格は下落が続く。プラッツ指標では62%Feの鉄鉱石はトン124ドル、豪州の61.5%Fe品はトン124~126ドル。上海のトレーダーは来週もマーケットは下がるだろう、と予測。

NYMEX原油続伸。前日比0.19ドル高の94.26ドル。ギリシャの国民投票撤回やテクニカル面の強気観などから買い進まれたが、その後は不安定な欧州問題を背景にしたドル高で上げ幅削る。
Nycomex金銀は反落。金は前日比9ドル安の1756.1ドル、銀は0.414ドル安の34.094ドル。米雇用統計の結果が悪かったことがかえってドル安となったが、不安定な欧州問題からユーロ安のドル高に移り、株安もあいまり反落した。

4日の米株は3営業日ぶりに反落。前日比61.23ドル安の1万1983.24ドル。G20首脳会談で欧州債務問題の危機回避に向けた進展がなかったとの失望感から売り優勢となった。ギリシャのためのG20という結果。欧州に提供するIMFの基盤拡充の具体案がまとまらず、取り決めが来年2月に先送りされた。

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