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材料市況速報

金属市況NewS vol.75

現地 3月13日

中国人民銀行の周総裁が金融政策を緩和的から中立に転換すると発言したこと、1月のユーロ圏鉱工業生産指数は前月比0.4%低下し事前予想の0.1%低下を下回ったことが嫌気され売り先行。イタリアの3年物国債利回りは2.48%で昨年12月以来の高水準となったこともマイナス圧力。2月の米小売売上高は前月比1.1%増加と予想の0.5%増を上回ったことがかえってドル高を招きメタル相場を圧迫。

LMEカッパー前日比トン当たり37.5ドル安の7777.5ドル、アルミ新塊6.5ドル高の1945.5ドル、後場では1929ドル、以下後場価格でアロイ1855ドル、鉛2218ドル、ニッケル16,985ドル、錫23,910ドル、ジンク1952ドル

資源のスーパーサイクルは終焉を迎える、forbesが報じる。その代表格としてIRONOREの下落を予想。鉄鉱石の供給過剰、対しての需要減少はBHP、RIO、VALEの資源メジャー御三家の利益を直撃することになる。中国が輸入する鉄鉱石の7割は御三家から。今後、鉄鉱石相場の下落および鉄鋼生産の減少が予想されるなかで御三家の株価は下押し気味。シドニーの投資アナリストは次の12~18カ月の間に鉄鉱石は100ドルまで下がると予想。CHINAS LARGEST STEEL MAKERのBAOSTEELは「中国の鉄鋼生産、需要は安定期に入った」とし、今以上の拡張はありそうもないことを示唆。

御三家のなかで利益の80%を鉄鉱石で生み出しているRIO TINTOは 赤字事業のアルミが足を引っ張っており、今後最も株価の下落が落ちこむといわれている。この1カ月でRIOの株価は14%低落。BHPは8.7%down、Valeは7.5%down

世界のバナジウム消費、昨年は78,000トン/Vで過去最高に達す(ロスキル調べ)新興国での建設鋼材需要の増加、高層ビル建材にはV含有の鋼材が求められている。中国の法律では高層ビル建材にはV入りが規定されています。

中国SRB、戦略備蓄としてアルミ、亜鉛を入札購入。アルミ30万トン、亜鉛5万トン。この購入が相場の下支えになった。
SPOT鉄鉱石、さらに年初来安値更新。前日比0.7ドル安の143.4ドル

欧州LEAD市場、鉛バッテリースクラップの供給増により鉛地金プレミアムが約30%低落。ソフトレッドのプレミアムは昨年USD100~140/tonと4年来の高値をHITするが、現在はUSD85~90/ton。 年間940万トンの世界の鉛地金生産のうち70%がリサイクル原料由来の鉛です。また、イタリアのポルトヴェスメでグレンコアが鉛亜鉛溶鉱炉の稼働を再開したこともプレミアム低落の一因。鉛SPOT市場は9月まで平穏との予想。

13日の米株は9日続伸。前日比5.22ドル高の1万4455.28ドルで7日連続で過去最高値更新。2月の米小売売上高が予想以上に増加したことを好感。 米株の9日続伸は1996年11月4日~15日以来、16年4カ月ぶり

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