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材料市況速報

金属市況NewS vol.70

『米財政問題の不透明感広がりメタル反落』
これまでの上げに対する反動で売り先行となったところに米の予算協議が難航し「財政の崖」問題への不透明感が広がり反落。米協議では富裕層の増税に関して民主党と共和党が対立。金の急落も市場センチメントを悪化させた。

Nycomexカッパーは前日比ポンド当たり0.3セント安の3.6555ドル(3月)LMEカッパー現物は同トン当たり15.5ドル高の7991ドル、アルミ新塊は4ドル高の2100.5ドル、アロイ29ドル高の1990ドル、鉛14ドル安の2230ドル、ニッケル285ドル安の17,315ドル、錫85ドル安の21,775ドル、ジンク13ドル安の2011.5ドル

米の財政問題は不安定要素だが、世界最大の銅消費国である中国の経済先行きにやや明るい兆しが見え始めていることで弱気要因は減ってきている。クレディスイスのメタルアナリスト、イワン氏は銅が次の2カ月で上昇軌道に入る、との予想を示す。ただ、中国での保税倉庫などの在庫がすでに100万トン以上に達していることは懸念。

NY金銀ともに急反落。金は前日比オンス当たり25.2ドル安の1694.4ドル、銀は0.947ドル安の32.734ドル。アジアの株価下落、銅の下落、米予算協議に対する不透明感から売り優勢の展開となった。大口の売りによる金の運用低下が嫌気され2週間ぶりに安値に陥落。来年の米の増税を見越した売り、と金の運用が上がらないことに対する失望売りが出た。

4日の米株は続落。前日比13.90ドル安の1万2951.70ドル。財政の崖回避に向けた与野党協議が停滞。目先の利益をひとまず確定する売りが先行し下落。

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