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材料市況速報

金属市況NewS vol.64

『中国の経済成長鈍化と欧州不安でメタル続落』
ドイツのifo経済研究所が発表した9月の独景況感指数は101.4で前月 の102.3から低下したことでユーロ安のドル高が鮮明になりメタル反落。根強い欧州債務不安、欧州首脳の足並みの乱れがここにきてまた問題視されさらにユーロ安進む。加えての中国経済成長率の鈍化が嫌気され、QE3効果は消失した感となり地合い軟調に。

LMEメタルは概ね1週間ぶりの安値に転落。
LMEカッパーは前週末比トン126.5ドル安の8155.5ドル、アルミ新塊は34.5ドル安の2059ドル、アロイ50ドル安の1955ドル、鉛35ドル安の2241.5ドル、ニッケル195ドル安の17810ドル、錫890ドル安の20410ドル、ジンク51ドル安の2046ドル。

OECD事務総長、スペインとイタリアで行っている経済改革は意外なほど市場(投資家)に評価されておらず、結果的に努力は報われず、支援要請を求める結果になるだろう、と指摘。

来週から中国が国慶節に入ることで相場は売りが続く可能性がある、とアナリスト筋。

中国の国内インフラ整備投資計画で3年ぶりの安値から回復した鉄鉱石だが、早くも息切れ。確かに鉄鋼製品価格は上昇傾向ではあるが、実需が追いついていないとして反落。STEEL INDEXの62%Fe鉄鉱石は前週末比2.7ドル安の106.4ドル。他指標も低落。中国は国慶節に入る前に在庫補充的に鉄鉱石を購入。その流れで相場も上昇したが、在庫補充も終了した模様。来週は再び下げシーズン入りか?

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