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材料市況速報

金属市況NewS vol.61

物別れに終わると見られていたEUサミットで、成長戦略に1200億ユーロの資金を確保したこと、ユーロ圏が銀行監督機能の一元化を年内にまとめ、欧州安定メカニズム(EMS)が銀行に直接資本注入できるようになるほか、南欧諸国の国債買い取りも検討することで合意したことがはやされ商品全般から株式まで急騰した。また29日は週末、月末、四半期末と重なっており、売り方の買い戻しが集中したこともあり大幅な値戻しとなった。
NYカッパーは前日比ポンド当たり16.5セント高の3.496ドルと大幅高、5週間ぶりの高値、LMEカッパー183.5ドル高の7604.5ドル、アルミ新塊2ドル高の1834.5ドル、アロイ11ドル安の1751ドル、鉛27ドル高の1796ドル、ニッケル100ドル高の16,475ドル、錫70ドル安の18,775ドル、ジンク43.5ドル高の1843ドル

ユーロ高、ドル安の加速もメタルを押し上げ。EU合意のご祝儀相場的だが、実際に経済回復に効果があるかどうかは疑問。再び下落に転じる日も近い。「深い傷にちょっとしたバンドエイドを貼っただけ」と 今回の合意を皮肉るアナリストも。

NYMEX原油、大幅反発。前日比バレル当たり7.27ドル高の84.96ドル。 EUサミットでスペイン銀行向け融資の条件緩和などで合意したことユーロ高ドル安の加速で急騰。
またノルウェーのストライキ継続も強材料。
NY金銀も急反発。金は前日比オンス当たり53.8ドル高の1604.2ドル(8月限)、銀は1.33ドル高の27.58ドル(7月限)。EUサミットでの合意、EMS が直接銀行支援できる枠組みを作ることで合意したこと、ドル安加速で急騰。EU成長戦略で1200億ユーロの資金を確保したことも好感させる。

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