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材料市況速報

金属市況NewS vol.37

産業金属から貴金属まで続落。11月の中国製造業購買担当部景気指数(PMI)が前月の51から48に低下。一般的に不景気の節目が50以下といわれる。イタリアの10年物国債利回りが7%を超え、かなりな危険水域に入っていること、ドイツの国債入札が不調、と悪材料が噴出。さらにごまかしだらけの米経済統計でも、10月の米耐久財受注が前月比で0.7%減少したこともダメ押しとなり、リスク回避の売りが急拡大した。

アルミ新塊、前日比66.5ドル安の1992.5ドルは昨年8月来の安値アロイも続落で35ドル安の1926ドルで2000ドル割れ。カッパー急反落で222$安の7176ドル鉛19ドル安の1957ドルニッケル600ドル安の17150ドル錫70ドル安の20,705ドルジンク25.5ドル安の1903.5ドル。後半は米のサンクスギビングデーを控えた買い戻しが入った。

NYMEX原油、急反落。前日比1.84ドル安の96.17ドル。欧州債務危機の深刻化、対ユーロでのドル高、欧米株安に圧迫され売り優勢となった。
Nycomex金銀、ともに反落。金は前日比6.5ドル安の1695.7ドル、銀は1.07ドル安の31.882ドル。欧米債務問題、ドル高で換金売り相次ぐ。

23日の米株は大幅3日続落。前日比236.17ドル安の1万1257.55ドル。10月上旬来の安値。ドイツの10年物国債入札が不調となり、EU諸国の国債利回りが再び上昇(価格は下落)。欧州債務危機が改めて強まる。中国の11月のPMI指数が2009年3月以来という絶不調時の水準(PMI48.0)まで低下し、いきおい世界同時景気減速懸念が強まった。

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